だるま駅


製作:コップ袋、ショート

1.はじめに
このこのシナリオは『クトゥルフ神話TRPG』に対応したシナリオです
シナリオの舞台は夢の中の世界がメインとなります。季節はいつでもいいです。
プレイヤー人数は2人から4人を推奨します、1人でも一応可能です。
推奨技能は目星。機械修理や、オカルト、歴史もあると少し楽になるでしょう
探索者達は知り合いではなく、それぞれバラバラの地域に住んでいる事が好ましいです。

プレイ時間は大体3時間半~4時間半の短時間シナリオ
最初のアナウンスから1時間でのギミック発動
四肢が全てなくなった時点ででクリアフラグが立っていない場合はBADEND
ギミックから抜け出した後にもシナリオは続くので上記の時間です

適切な場所で目星を振らせてもいいですが、RPや宣言なので、その場所を探している場合、無条件で発見することが出来ます

2.シナリオの背景
夢の世界は膨らんだ女にささげる生贄を製造する世界です やり手の狂信者が作り出した夢の世界
夜になると駅が出てくる事以外、至って普通の日常です
膨らんだ女は、体をバラバラにし、生きた犠牲者の脳を咀嚼する事からの世界観
膨らんだ女は東洋でのみ信仰されるようなので
東洋の縁起物として、また、バラバラの死体という事で"だるま"

狭間の世界は、そんな夢の世界での犠牲者作りと、現実世界にいる狂信者を繋ぎ合わせるための世界です
このシナリオの膨らんだ女は、ずっとここにいる設定になっています。

3.主要NPC
膨らんだ女
STR:31
  DEX:19  
INT:86

CON:44 APP?? POW:100 

SIZ:26
H P:35 M P:100
  回避: db:3D6
-----------------------------------------
目星,聞き耳 80%
触手鞭 85% 3d3+組付き
触手を変化させての鎌 50% 1d4+3+db
くちづけ(組付き時のみ自動成功) int1d6の永久消滅
R1d6本の鎌と1回の鞭攻撃を行える

習得呪文
クトゥルフ神話すべての呪文
SAN
消失 1d8/1d20

膨らんだ女の落とし子(だるま)※オリジナル
ステータスはなし
透明な、鎌のついた触手を電車内から発生させ持っていく
これは膨らんだ女の分身でもある
だるまを潰しても本体はギミックである電車内に存在するため意味は無い
2番ホームに停車する電車にのみ生息する
また、未完成のだるま以外は、上記の能力を持たない神話生物である

4.事前導入
探索者達の家に郵便物が届きます。
それを受け取った瞬間、少し立ちくらみがするでしょう。
中を見ると、既に両目が書かれている だるま のようです
何がある訳というわけでもなく、至って普通の日常を送っています・・・夜までは

5.ギミック 
◆上り電車(2番ホーム線路)
導入で利き腕ではない腕を持っていき、その後リアル時間で一つずつ四肢を持っていく
持っていく順番は 
左腕(導入)→右足→左足→右腕
SAN
喪失1/1d6+11/1d40/1d3→なし 程度で少し減らして行ってもいいだろう
これで発狂した場合、なにも持たずに一目散に腕を追っていく に固定すると楽 
また、断面を見た場合、血は出ていないが確かに脈打っていることがわかる
SAN
チェック0/1d3
これに四肢を全て持っていかれたらBADEND(時間切れ)
時間制限のためのギミック 文字通りだるまにするためのギミックである

時間事にアナウンスが流れる
◆アナウンス:犠牲者達(全員の名前)の(時間にあった四肢)をお求めの方は、当駅でお降りください。

扉があくと、だるまが降りてきて、その瞬間中から見えない何かに四肢を持っていかれる
そのままだるまは戻っていき(人は乗れない)電車は出発する

また、この電車が来ているときに、2番ホームにいて、尚且つ電車の方向を見る場合
目星に成功すれば、電車の中からうっすらとではあるが、鎌のついた触手のようなものが、
とても素早く自分達の四肢を切り取り、絡みとって電車内に持って行っている事がわかる
SAN
チェック1/1d4+1
この触手は膨らんだ女と同じ物なので、膨らんだ女と対峙時のSANチェックを減らしてもいい

また、このタイミングで両足を失った場合、目星失敗者は車椅子に乗っていなければ1d3の回復不可ダメージを受ける

時間切れENDの場合END-2
下だり電車(1番ホーム線路)
2
番ホームの電車が右腕を持っていき、出発して少しすると、1番ホームにも電車がやってくる
そして大量のだるまが"だるま"になった探索者達を連れて行き電車にのせ
そのまま膨らんだ女の生贄にされるEND.2"へどうぞ


6.夢の世界
探索者が荷物を手にとり、立ちくらみを感じた瞬間から、こちらの世界に来ている
また、夜にしか駅は現れない。何の違和感もなく、元々そこにあったかのように佇んでいる
駅の外には探索者以外の人も普通に存在しているが、これが普通だと思っているため事情を説明しても白い目で見られる
また、駅に向かわず、ずっと歩き続けていても、いずれは駅に戻される

7.シナリオ導入(ここからセッション開始)
夜になると、電車の通る音、踏切の音・・・駅で使われるアナウンスのような音が聞こえてきます
しかし、探索者達の住む場所の近く、その様な音が聞こえる範囲には駅はありません

聞き耳成功で
◆アナウンス:犠牲者達(全員の名前)の左腕をお求めの方は、当駅でお降りください。
が聞こえる

そして、そのアナウンスが終わると同時に探索者の視界になにかが移ります。
突然、目の前に見慣れた腕が浮いているのです
そして音がする方に飛んでいってしまいました。
探索者達は気がつくでしょう。それは自分達の腕だと
しかし気がついた時には、既に駅があると思われる方向に飛んでいきました。
既に捕まえる事は出来ないでしょうが・・・
まだ電車の通る音は聞こえたままです。音を頼りに歩いていく探索者たちの目の前には
見慣れない駅が佇んでいた

改札をくぐると、他の探索者達が急に現れる・・・駅の中で初めて合流する
そして、改札はシャッターで閉じられ
あなたが"だるま"になれなくなれば終わりと墨でシャッターに書いてあった。
ここで腕は見失ってしまう。


8.無名の駅
一階しかない平坦な作り 外から見るとちょっと古い感じがする以外なんの変哲もない駅
また、外からだと改札は開いているように見える。全体的にバリアフリーである
1
番ホームと2番ホームは、構内踏切があり、左端と右端から渡れるようになっている

8-1.駅内へ
駅内侵入時の情報:改札のシャッターにはあなたが"だるま"になれなくなれば終わりの文字
なぜかそこらじゅうに松葉杖が転がっている また、車椅子もあるようだ

シャッターの文字について詳しく知りたい場合は
心理学と目星の組み合わせロールに成功する必要がある。
成功した場合は、"恐怖に怯えた手で、真実を伝えるために、ここに書き残した"という事がわかる。


8-1.駅員室
至って普通の駅員室、駅員の格好をした両目があるだるまが数個置いてある(適当な数)
そして、駅員の格好をしただるまの下にはメモが挟まっている

1破けたメモ 上
天国は地獄、地獄は天国、夢は現、現は夢
夢が現になるかは、あなた次第
現が夢になるかはあの方次第・・・


また、机の上には大雑把ではあるが、電車の時刻表が書いてある
(ギミック発生時間+臨時便)

また奥には用具室があるようで、松葉杖や車椅子は元々ここにしまってあったようだ

8-2.ベンチ(2番ホーム)
松葉杖がのっている以外は、至って普通のベンチ
松葉杖とベンチの間にメモが挟まっている
完全に見えなくなっているので、動かす、またはベンチの下から覗かない限り見つからない


2破けたメモ 下
だけど、だるまの遊びは純粋。
どこかのだるま達は遊び好き だるまとだるま遊びしよ?
 

8-3.下り電車の中(1番ホーム路線,点検中)
探索者が2番ホームに渡ろうとするか、1番ホーム中央あたりまでくると
アナウンス:1番ホームに停車中の電車は、当駅で社内点検のため、出発までもうしばらくお待ちください。
と流れる

扉は開いている どうやら中には入れるようだ 電車の作りは、現実にあるものと一緒
中には四肢を全て失った別の駅での犠牲者が多数"置いてある"(話せない)
それをだるまの車掌さんが点検しているようだ
この光景を見た探索者は
SAN
チェック1/1d6+1


中の荷物棚には錆落としが置いてある(ギロチン用)(自動成功or機械修理にボーナス)
また、一人の犠牲者の服のポケットには"だるまさんが転んだ""にらめっこ"のルールが書いてある紙が挟まっている

だるまさんが転んだ
鬼は目を柱か壁に向け『だるまさんがころんだ』と唱えてから後ろを振り向く。
その時に動いていた人がいたならば、「○○○さん捕まえた!」と宣言する
これを全て捕まえるまで続ける。タッチされたら、鬼はそのまま継続する

にらめっこ
だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょう、笑うと負けよ、あっぷっぷ 
という掛け声と共にお互いの顔を見る、掛け声通り、笑ったほうが負け。


ある程度時間が経てば、出発する(適当な時間)
乗り続けた場合、だるま落としにあう
だるま落としとは電車の中の"だるま"を文字通り、生贄として別空間に落とす作業である
落とされている場所は光に包まれている
また、目星に成功すると膨らんだ女と狂信者達の儀式を見ることができる
1/1d5

四肢のどれかが残っているのであれば、電車につかまりだるま落としを回避出来るようになっている
それをしない場合、晴れて膨らんだ女とのご対面である。

だるま落としを回避すれば、同じ駅に戻ってこれる

8-4.売店(1番ホーム側中央)
レジがあるべき所にだるまが置いてあり、口を開けていて、口の中には引換券を置けと書かれている

左目が書かれていないだるまと習字セット(墨汁ではなく固形の物)の抱き合わせ販売をしている
引換券がないと持ち上げることができない

左目が書かれていないだるまに目を書き込むと、動くようになり
書き込んだ人に懐き、その人の言うことを聞くようになる(ギロチンの作動以外は出来ないが)


店の奥に
だるまは完成者に従順!是非一人一個のだるまをどうぞ!
といった、抱き合わせ販売の物を宣伝するポスターが貼ってある
※ポスターの売り文句であり、もらえるのは一個


8-5.柱と引き戸の倉庫(2番ホーム側奥)
奥には、不自然に大きな柱があり、そこの倉庫側には鬼と書かれている
その奥に引き戸の倉庫があり、その引き戸を開けると10個の両目が書かれただるまがこちらを見ている
奥には遊びましょの文字
入ろうとしたら、透明な壁に邪魔されて入ることができないようになっている
だるまさんが転んだルールで勝てば、中に入れるようになる
中には引換券がある

だるまさんが転んだ
1d(
だるまの数+1)-1のダイスロールをシークレットで行う
その数だけだるまが動いている。(目星成功で発見

出来る)
これを1ターンとして,6ターン以内に合計10になれば終わり
ならなければやり直し。終わればだるまはすべて消える

実は、このだるま達は10個に分裂していただけの、元は一つのだるまである

8-6.トイレ(1番ホーム側奥)
至って普通のトイレ
トイレの用具箱に綺麗なモップがある、これは十分に水分を含む糸製の物で、持ち手の部分も少し伸縮する
のっぺらぼうのだるま用の筆に使える
また、ここの水を使えば墨汁を作れるだろう

8-7.のっぺらぼうのだるま(2番ホーム側,中央)顔がかかれていない、とてもでかいだるまが佇んでいる・・・
このだるまの後ろに回る場合、遊びましょの文字を発見出来る

このだるまはにらめっこのだるまで
習字セット、筆(モップ)を手に入れたあと笑顔を描き(普通の筆だと届かない)
掛け声を発することで
だるまが二つに割れてギロチンが出てくる

このギロチンを作動させるには、外から動かす必要があるようだ。
全員分作動させるには、売店でのだるまが必要
また、刃がさびているようで、このままでは切れ味は悪いが、切れないことはない

錆を落とす場合、機械修理に成功させる必要がある
(
錆落とし無しの場合自己申告でのみ使える 機械修理に-20%のペナルティ)

さびたまま作動させた場合
首が体から離れていく感覚を鮮明に感じることになる
SAN
チェック1/1d10+1

首を切り離した探索者は意識を手放す事になる。

9.生贄の間 狭間の世界
生贄を捧げるための場所、教会の祭壇のようなイメージ

意識を手放した探索者はこの世界へとやってくる
ここに来る時には、体が完全な形に治っている。
失っていた手足は多少しびれが残っている程度 合計3つの扉がある

初期位置からの配置イメージ

豪奢な扉

階段

 

光の扉

探索者

闇の扉


探索者の目の前には横に大きいが 縦に短い階段になっている場所があり、その奥には何か神秘的な豪奢な扉がある
歴史かオカルトに成功すれば、作りが中国の密教のものだとわかる
目星に成功すれば、何かの模様が薄らとみえる
この模様に歴史かオカルト成功すれば、神様に奉る場 という意味であることがわかる

これとは別に探索者の初期位置からみて
左には光が漏れている扉、右には闇が漏れている扉
光はできるだけ希望が溢れるような、闇はまるで地獄を連想させるような抽象的な表現が好ましい
これらの中からは何も聞こえない、無音である

光が漏れている扉に入った場合、こちらは夢が現になる扉・・・
夢の世界で失った四肢の感覚を失う(それに見合ったペナルティ(腕一本でSTR1d3,足一本でDEX1d3)、もしくはSAN回復なしなど)

闇が漏れている扉に入った場合、こちらは夢が現を侵食しない扉・・・
夢の世界で失った四肢の感覚は戻ってくる

中華風の扉に聞き耳を成功させると、何かの悲鳴と不気味な音咀嚼音が聞こえる
入ったor覗いた場合、膨らんだ女を見ることになる
その状況にあったSANチェック

中には犠牲者と膨らんだ女しかない
入ってしまった場合、膨らんだ女に発見され、即座に戦闘ラウンドに入る
逃げるにはDEX19との対抗ロールが必要になる。

覗いた場合は、膨らんだ女が目星して、探索者が幸運に失敗すれば発見される
こちらの場合には、部屋の外に出てこようとはしない(そこにいるだけで生贄が入ってくるため)
ただ、覗きこんでから部屋の中に入った場合はその探索者に興味を持つかもしれない
そこからは、KP次第である。

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END-現実への帰還(ノーマル&グッドエンド)
ふと気がつくと、荷物を手にとった瞬間に戻っている
荷物を捨てるか開けるかは探索者次第である

開けた場合、はじめに見ただるまとはどこか雰囲気の違う用に感じる
部屋に飾ると幸運+5される

AF:
笑顔のだるま 運気を上げてくれる東洋の神秘的な置物 幸運+5

売店のだるまを完成させた探索者は、そのだるまに名前をつけ親しくしていた場合、
思い出がつまりPOW+1になるかもしれない
また、完成さてた探索者が捨てようとした場合のみ、アイデアでそれは良い物かもしれないと気がつける

END.2-そして現実へ(時間切れEND、膨らんだ女に敗北ルート)
探索者は膨らんだ女の腕の中で目が覚める、そして気を失い
もう目覚める事はないでしょう

10.正気度の報酬

無事に元の世界へと帰還した探索者は1d5 だるま獲得で+1d3 膨らんだ女討伐かつ犠牲者救出で+1d8の正気度を回復します。



1説明
天国は地獄、地獄は天国は最後の選択肢の選び方。
夢が現になるかはあなた次第は シナリオの最後の選択肢での結末を示唆するもの
現が夢になるかはあの方次第は BADENDで体がだるまになる事を暗喩するもの

ギロチンは処刑道具だが、この世界では救済を与える道具、ということになる

だるまの情報
オカルト
だるま女の伝承

戦前の見世物興行であった実話
また、誘拐・拉致された女性が両腕両脚を切断され、
「だるま女」として慰み者や見世物としてされていたという実態は明らかではない都市伝説

歴史
だるまは、東洋の地域において縁起物として重宝されている事を思い出す